05. 下貼り


ウレタンが貼られた本体が下貼りの作業場に運ばれてきました。


「下貼り」とはウレタンが貼られた本体の上に、トリコットというグレーの生地を貼る工程です。機種ごとの型である程度縫製されたカバー生地で、これを被せながらピタッとフィットするように微調整をしながら貼っていきます。


例えば、下地のウレタンの接合部など、生地が浮きそうな部分は接着剤を使用して本体にフィットさせます。


また、角になる部分などのどうしても浮いてしまう箇所は針と糸で強制的に縫いつけてしまいます。このようにできるだけ下貼り生地を本体にフィットさせるよう細かく調整していきます。


全体にカバーが被さった感じですが、まだまだ微調整は続きます。


下貼り生地はあらかじめ下面から引っ張れるようになっており、これを引っ張ることで座面のキワなどのたるみやシワを取り除きます。


少し引っ張った状態がこちら。まだ少しシワが残っています。


さらに引っ張った状態。殆どシワが無くなり、フィットしました。


このトリコット生地もタッカーを打ち込んで止めて行きます。


ソファ下面にも貼って、最後に脚のパーツを取り付けます。ソファ全体が完全にトリコットで覆われたこの下貼りの本体に、カバー生地のマジックテープが直接貼られることになります。


脚が取り付けられたこのタイミングで、本体のたわみやゆがみが無いかどうか「水平検品」を実施し、下貼り工程は完了となります。