2017.1.2

ソファのフレーム

ソファのフレーム

前回、「良質なソファ」は「素材」と「構造」がポイントになる、というお話をさせていただきました。

またソファの基本構成は、大きく分けると
① フレーム部分
② クッション部分
の二構成からなっているとご紹介させていただきました。

ということで、今回は、その二構成のうちの1つ【①フレーム部分】のお話です。
ソファーズのソファのフレームは2つの素材から構成されています。
ⅰ.骨格部分の木枠
ⅱ.座面を受け止めるウェービングテープ(画像:緑色の交錯しているテープ)
この2つの部位によってできています。

まずは【ⅰ.骨格部分の木枠】についてご紹介いたしましょう。

フレームの素材はビーチやアルダーなどの高級無垢材を使用しています。
ビーチやアルダーは木材の中でもより堅い広葉樹で、テーブルや椅子などに使われるような、上質かつ耐久性の高い無垢材です。

※広葉樹と対照的な杉やヒノキなどの針葉樹は細胞の作りがより単純で、水を吸うためのストロー状の仮導管が約90%を占めています。
そのため柔らかく加工はしやすものの、耐久性を求められるソファには不向きと言えます。

座面を乗せるフレーム下部は一般的に、木粉を接着剤と混ぜ固めたパーティクルボード等、価格を抑えた合板、もしくは無垢材の中でも安価なものが使用されることが多くあります。

しかしながらソファーズでは、メインのフレーム材として広葉樹の中でも柔軟性があるアルダー無垢材を用いて、さらには特に負荷が掛かる部分には硬くて丈夫で木目が美しいことで知られるビーチ無垢材を贅沢に使用しています。
これは、600kgという大きな負荷をかけて張り込むウェービングテープの力に耐えられるだけの十分な強度を持ったフレームを作る必要があるためです。
(ウェービングテープについては、改めて詳しくご紹介します)

そして、その丈夫なフレーム全体を、ひとつひとつ職人の手によって角を削り、面取りをしていきます。
ソファの見えない部分にも関わらず、このような手間のかかる作業をするのには理由があります。

フレームの部分に接触するウェービングテープや、フレーム全体を包むウレタンを、へたりにくくするためです。

ソファに人が座り圧力がかかると、ウェービングテープやウレタンが下方へと沈み込んでいきます。
それと同時に、フレームと接触している部分の部材が摩擦を受け、負担がかかっていきます。それがへたりの原因となってしまうのです。

Sofasのソファは長く使っていただくために、目に見えないフレームや細部まで、しっかりと手塩にかけてお作りしています。

実はまだまだ頑丈なソファにするための仕掛けがたくさんありますが、また次回とさせていただきます。