ウレタン

重要なクッション素材「ウレタン」とは

ウレタンとは「ポリウレタンフォーム」の略称で、原油から生成されるポリオール、ポリイソシアネートという二つの基本成分に発泡剤や着色剤を混ぜながら樹脂化し、発砲成形させたものです。ウレタンには「密度」という単位があり、密度の異なる様々な種類が存在し、密度が高いものの方が耐久性も高くヘタリにくいとされています。

様々なウレタンフォームの「密度」

一般的なソファで使われているウレタンは20~30kg/㎥という密度のモノであるのに対して、ソファーズのソファでは50~75kg/㎥の『高密度ウレタン』をメインのウレタンとして採用しています。ソファーズのソファに使われているこの『高密度ウレタン』はそもそもソファ用のウレタンではなく、「ボルダリング競技における着地点マット」など非常に高い衝撃吸収性能を満たす必要があるモノの為に開発されたウレタンでした。この高密度具合が同時に高い耐久性を持っていることから様々なモノへと応用されており、身近なところでは新幹線のグリーン車の座席にも採用されているそうです。

オーバースペックな高密度ウレタンが標準仕様

高い耐久性を実現させる『高密度ウレタン』ですが、なぜ他メーカーのソファではほとんど使われていないのでしょう。その理由はいくつか考えられますが、その一つにはコストの問題があります。高密度ウレタンは高耐久であると同時に高価な素材でもあります。もう一つの理由は「ここまでの高い耐久性は必要ない」という考え方もあるということです。イタリアの一流ブランドのソファでも30kg/㎥ほどの密度のウレタンが主流であるという事実を踏まえると、50kg/㎥ものウレタンは「オーバースペック」ではないかという意見もあながち間違いではないのかもしれません。しかしこの『妥協なき耐久性の追求』もソファーズのソファの大きな特徴でもあるのです。

座り心地をコントロールする

また、実際に是非座り比べて頂ければと思いますが、同じソファーズのソファでも機種が異なれば座り心地はそれぞれ異なります。それはやはりデザインが異なるソファの機種ごとに最適な座り心地というものがあり、意図した座り心地を一つ一つの機種ごとに創り出している為です。具体的に言うとそれはクッションの中身、つまり「フェザーの量」と「密度の異なる積層のウレタン」を変化させることでコントロールしています。もちろん座り心地はクッションの中身だけで決まるものではありませんが、ウレタンの密度をコントロールすることが座り心地の方向性を決定付けるのに最も重要な要素と言えるでしょう。